「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD当事者の視点で、仕事や生活に役立つ情報を発信しています!
あなたは「働きたい」と思ったことがありますか?
働くことにはたくさんのメリットがあります。
- 収入を得られる
- 自己成長できる
- 社会とのつながりができる
- 達成感を感じられる
- 生活リズムが安定する
一般的に「働くことの大変さ」ばかりが強調されがちですが、
実際には良い面もたくさんあります。
それでも、いきなりアルバイトやパートに応募するのは
ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
「応募しても不採用になったらどうしよう」
「仕事についていけるか不安」
「人間関係がうまくいくか心配」
そんな悩みを抱えているASD当事者のあなたへ。
仕事に向けて少しずつ準備を進められる場所があるのを知っていますか?
それが 「就労移行支援」 です。
就労移行支援とは?
就労移行支援とは、
「働きたいけれどすぐには仕事に就くのが難しい人」のための支援サービスです。
就労移行支援を利用すると、
- 仕事に必要なスキルを学べる
- 生活リズムを整えながら、無理なく通える
- 働くことに慣れるための実習ができる
- 就職活動のサポートを受けられる など
働くための準備を段階的に進めることができます。
「環境を変えること」が自分自身を変える一番の方法。
この記事を読んで、少しでも興味を持ったなら、
一歩踏み出してみませんか?
「このままではダメだ」と思った日々
私は2023年の初めから就労移行支援を利用し、
2024年7月まで通っていました。
就労移行支援を利用する前の生活は、家にこもりがちでした。
- 家族と過ごす時間がほとんど
- 外出は散歩程度で、人と話す機会が少ない
- 家の中の環境も変わらず、単調な日々
この生活が長く続くと、どんどん気持ちが沈んでいきました。
家族と一緒にいる時間が増えると、
イライラすることも増えました。
動悸がする、息苦しい、パニックになりそうになる……。
最終的に私はパニック障害を発症し、
救急搬送されることになりました。
「このままではダメだ」
そう思いながらも、どうしたらいいのかわからない。
そんなとき、主治医から「発達障害者支援センター」を紹介されました。
人生は小さな一歩で変わる
最初は「行ってみようかな」と思うだけで、
なかなか行動に移せませんでした。
でも半年ほど経った頃、「このままでは何も変わらない」と感じ、
思い切って支援センターへ足を運びました。

「よくいらっしゃいましたね!」
出迎えてくれたスタッフの温かい言葉。
重たい雰囲気を想像していた私は、拍子抜けしました。
「意外と他人って悪くない」
そう思えた瞬間でした。
そこから、私の生活は少しずつ変わっていきました。
環境を変えると世界が広がる
発達障害者支援センターに行った後、
私は少しずつ外出するようになりました。
- 一人で図書館に行く
- 一人でショッピングをする
以前の私なら考えられなかったことです。
さらに、支援センターの紹介で
就労移行支援事業所に通うことになりました。
見学をして、約1週間の体験利用を経て、本格的に通所を開始。
そこでは、
- 毎日通所しながら、働くためのスキルを学ぶ
- 仕事をする感覚を身につける
- 同じ目標(就職する)を持つ仲間と励まし合う
そういった経験をしました。
「変わったな」と思える瞬間
最初は不安ばかりでした。
でも、1週間、1か月、1年と月日が経つうちに、
「自分、変わったな」と思えるようになりました。
- 毎日決まった時間に通所する習慣がついた
- 新しい人と話すことに抵抗がなくなった
- 仕事に対する前向きな気持ちが芽生えた

そして1年半後の2024年7月、
私は就労移行支援を卒業し、障がい者雇用のパート社員として働き始めました。
過去の決断が今につながっている
私は今現在、平日働いています。
新しい環境、新しい人間関係、新しい経験。
毎日が充実しています。
「あの日、勇気を振り絞ってよかった」
心からそう思います。

未来を見ながら点を繋げることはできません。
でも過去を振り返ったときに、
「あの時の選択があったから今がある」と気づくことができます。
iPhoneの生みの親、スティーブ・ジョブズはこう言っています。
未来を見ながら点を繋げることはできないが、
過去を振り返ることで初めてその点が意味を持つ。
だからこそ、自分の直感や信念を信じて行動することが大切だ。
2005年、スタンフォード大学の卒業式にて
あなたの未来も、今日の小さな一歩から始まります。
変わっていくことが唯一変わらないこと
人は生まれてからずっと変わり続けています。
「変わるのが怖い」と思うかもしれません。
でも、変わらずにいる方がもっと怖い。
もし、あなたが今の生活に不安や不満を感じているなら。
「何かを変えたい」と思っているなら。
ぜひ、勇気を出して一歩踏み出してみてください。
あなたの未来は、あなたの選択で変わります。
コメント