「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD当事者の視点で、仕事や生活に役立つ情報を発信しています!
「働きたいけど、どうしたらいいのかわからない…」
「自分に合う仕事が見つかるのか不安…」
そんな悩みを持つASD当事者の方へ。
私は2023年1月から2024年7月まで就労移行支援を利用し、
障がい者雇用で一般企業に就職しました。
就労移行支援とは、簡単に言うと
「障がい者向けの職業訓練校」 のような場所です。
この記事では、
- 私が実際に利用するまでに行ったこと
- 利用中の流れ
それぞれについて、ASD当事者向けに詳しく解説します。
就労移行支援とは?
就労移行支援は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスです。
申請を行い、許可が下りれば誰でも利用できますが、
以下の条件があります。
✅ 障害者手帳を持っている(または診断を受けている)
✅ 一般就労(障害者雇用を含む)を希望している
✅ 知識・能力の向上や職業訓練を受ける意欲がある
✅ 64歳以下である
条件にはありませんが「働きたい気持ちがある」 ことが重要です。
また、利用するためには役所での手続きが必要です。
詳しくは後ほど触れます。
就労移行支援の流れ
① 自分に合う仕事を探す
就労移行支援では、
まず自分に合った仕事を見つけるための訓練を行います。
作業内容は事業所によって異なりますが、以下のような種類があります。
🔹 軽作業(封入作業・シール貼り・清掃など)
🔹 PC作業(Word・Excelの基本操作、データ入力など)
🔹 事務作業(書類整理・ファイリングなど)
🔹 外部作業(企業実習・公園の清掃活動など)

特にASDの特性上、「静かで集中できる環境」や
「ルールが明確な仕事」 が向いていることが多いです。
自分の得意・不得意を理解しながら、
「どんな仕事が向いているのか?」 を事業所の職員と一緒に探していきます。

② ハローワークで職探し
適性がある程度わかったら、
実際に求人を探す段階に進みます。
就労移行支援の事業所では、
ハローワーク(公共職業安定所)と連携していることが多く、
職員が一緒に求人を探してくれます。
🔹 障害者雇用枠の求人を検索
🔹 企業が求めるスキルや条件を確認
🔹 気になる求人をリストアップ
「どんな企業があるのか?」「自分に合いそうな仕事はあるのか?」など、
一人で探すよりも負担が軽減されます。
③ 実習に参加
気になる企業が見つかったら、 「職場体験(実習)」 を行います。
✅ 実際の仕事を体験できる
✅ 会社の雰囲気を知ることができる
✅ 自分が続けられる仕事か確認できる
また、 事業所の職員が定期的に職場を訪問してくれるので、
問題があればすぐに相談可能です。
④ 履歴書作成・面接練習
面接先が決まると、 履歴書作成や面接対策を行います。
🔹 履歴書・職務経歴書の作成(職員が添削してくれます)
🔹 模擬面接の実施(本番を想定)
🔹 話し方・受け答えの練習
ASD当事者にとって「面接が苦手」という人も多いですが、
事業所のサポートがあるため安心です。

⑤ 就職決定!
無事に合格すれば就職決定!
しかし、不合格になることもあります。
その場合でも職員と一緒に「次をどうするか?」を相談し、
次の応募につなげることができます。
どんなサポートが受けられるの?
就労移行支援では、
事業所の職員が手厚くサポートしてくれます。
💡 履歴書作成・面接練習の支援
💡 企業実習中のフォロー(職員が企業訪問)
💡 仕事の適性を一緒に考えてくれる
💡 就職後も定着支援あり
特に「一人で就職活動するのが不安」という方にとって、
大きな安心材料になります。

就労移行支援の利用方法
① 事業所の見学・体験
まずは事業所の見学・体験を申し込みます。
🔹 見学(約1時間):支援内容や作業の様子を確認
🔹 体験(1週間程度):実際に作業を体験して雰囲気をつかむ
「この事業所なら安心して通えそう」と思ったら、
正式に利用を申し込みます。
② 役所での手続き
就労移行支援を利用するには、
役所で 「障害福祉サービス受給者証」 を申請する必要があります。
1️⃣ 相談支援専門員を決定
利用したい事業所が法人などであれば、
その中にいらっしゃることがあります
2️⃣ 役所・事業所と面談(約1時間)
家族・普段の様子を聞かれます。
聞かれる内容はほぼ同じでした。
3️⃣ 「個別支援計画」を作成(相談支援専門員が作成)
就労移行支援での支援内容が記されています。
4️⃣ 役所に申請し、許可が下りるのを待つ
(1〜2ヶ月、申請は相談員の方が行います)
まとめ:就労移行支援はASD当事者の強い味方
「気になるけど、一歩踏み出せない…」という方は、
まず事業所の見学・体験から始めてみてください!
質問があればコメントでどうぞ!
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