今回は就労移行支援を利用していたときのお話です.
「ルールが嫌い」そう感じますか?
発達障がいとともに生きると特に「暗黙のルール」がわかりません.
こだわりが発動してしまうと余計に苦しいですよね・・・
これを解決するにはあなたがルールを作る側に回れば良いのです.
『でも、どうやって?』 当時のエピソードとともに紹介します.
『何か苦しい感じ…』
ここ数日、自分の就労移行支援事業所では職員さんが作業の際のルールに目を光らせています.
ただし、発達障がいとともに生きる自分にとってはどこか心苦しいものでした.
「ルールを守って楽しく仕事!」とは言うもののBプランの方が効率良かったりする.
けどルールは簡単に変えてくれない.
そこの柔軟さが欲しい. それでも頑なに変えない理由を教えて欲しい.
そんなルールの元では働きたくはない.
これなら個人事業主になる方がよっぽど効率良い.その時感じたこと
そこで考えたのは「これなら個人で働く術を持っておいたほうがいいな」ということです.
発達障がいの「強すぎるこだわり」とは
まず、発達障がいのこだわりについて解説します.
それの1つの特徴である「こだわり」は様々なところに現れます.
今回取り上げている「ルール」もその1つです. 例として下記が挙げられます.
- 物の配置
- 起床してからやることの順序(例:着替え → 洗顔 → 歯磨き → 朝食)
- 作業手順 など
これらのこだわりを壊されてしまうと、こだわりの強い人達は困惑します.
- 普段と違う場所に必要なものがおいてある
- 家族がいるせいで洗顔ができない
最悪の場合パニック症状を起こしてしまいます.
これは生まれつきの特性で「直せ!」と言われてもすぐに直すことはできません.
ここ数年の障害者雇用の拡大でこの問題は大きくなっているような気がします.
少しでも多数派の人が少数派の声を聴いてくれることを願ってやみません.
関連記事はこちらからどうぞ ↓
暗黙のルールという理解しがたいもの
就労移行支援を利用し始めてもうすぐ半年.
半年もすると作業にも慣れてきて速さを求められるようになります.
そこで気になってくるのが「作業手順」です.
ルールを守らなければ、物の品質に問題が発生する可能性があるためです.
自分の通っていた事業所では、実際に企業へ納品する物があったので尚更です.
それまではルール通りに作業をしていました.
問題なく時間内に終わらせることもできました.
しかし、時間の経過と経験が重なってくると『これ、Bの方が良くね?』と気付き
少しずつ自分勝手に変えていくのです.
『別に問題ないよね』こう思いながら.
自分の話ですが、ルールの効率化を発見する事は得意分野です.
就労移行支援利用中そのようなシーンは時々ありましたし、働いている今も起こります.
他の方も提案することがあり、利用者の知恵のおかげで効率が上がることも多くあります.
しかし、それに対して事業所の職員さんはよくこんな言葉で返事をします.
「ルールを変えたいのなら相談してください」
「自分勝手に変えてはいけません」
これらは企業へ就職した際には重要な「暗黙のルール」のようなものです.
これらを説明されることは就職を目指す利用者にとっては大事です.
ただし、それでもー
「でもBの方が明らかに効率いいんですよ?」
「早く作業を終わらせられるのですよ?」
このように自分が発言したにも関わらずルール変更はありませんでした.
「この場では変更できない、職員全体で共有する必要がある」
このことから、上の人を通さなければルールを変えることはできないー
これが今の日本を作っているとなると悲しい気持ちしか浮かびません.
これには柔軟さが欠けている、としか言いようがありません.
発達障がいの方は、変化が苦手なのはあるあるだと思いますが、
効率を求める仕事においては別だと思うのです.
その場でルールを変えることができずにそのままを貫いてしまうと
その不満がそれ以降も溜まっていくー
いつかは爆発しかねない問題です.
そうなると退職も視野に入ってきてしまいます.
このような状況になってしまうのなら
「個人で稼ぐ技術を身につけていて損はない」こう考えざるを得ませんでした.
個人事業主になる前に、不用品を売ろう
就労移行支援事業所でのルールの非柔軟性…
これを解決する方法が「個人事業主になる」事です.
- いつでも、どこでも仕事できる
- 自分だけのルールを作ることができる
- 気の合う人と仕事できる など…
当然、デメリットもあります.
- 稼ぐまでは時間がかかる → コツコツすることが大事
- 一人で稼ぐのは心理的にも苦痛 → SNS等を通じて仲間とともにする など…
個人事業主、と聞くとハードルが高く感じますが
最初のうちは自宅にある不要品を売る事から始めてみましょう.
ハードルが低いものから挑んでいけば良いのです.
メルカリなどが代表例です.
作られたルールで苦しむなら自分で作ればいい
発達障害とともに生きる人達は「暗黙のルールを知らない」人が多くいます.
自分もその一人です.
「じゃあ、なぜそのようなルールがあるのか?」と聞き返しても
説明できない普通の人がほとんどです.
発達障害とともに生きる人達が暗黙のルールの下で働く事は
時に苦痛と人間関係に溝が生じてしまいます.
そうして徐々に精神を病んでいき休職・退職を迫られてしまいます.
こうなってしまうと、復帰には多くの時間を要することは容易に想像できるでしょう.
そうなってしまった方、そうなりそうな方は
今のうちから不要品をフリマアプリなどで売って
自分で稼ぐ力を身につけていただくと困る事が少なくなると思います.
実は自分もフリマアプリで不要品を売っています.
雀の涙かもしれませんがそれでいいのです.
いきなり大金なんて稼げません.
就職を目指しつつも同時にやってみましょう.
コメント