発達障がいとともに生きる人達の大きな特徴として、変化に弱いことが挙げられます.
それを強みに変えるにはこう考えました.
『発達障がい者、1日のルーティンを固定すればいいのでは…?』
ルーティン(ルーチン、ルーティーン)とは「日課」の事です.
「環境変化に弱い」発達障がいとともに生きる人達
ルーティンを固定する事は発達障がいとともに生きる人達において非常に大事だと考えています.
例えば、
- 家具の配置を変える事に躊躇する(変えると何がどこにあるか分からなくなる)
- いつもと違う道を通ると混乱する など…
このように環境が変化すると困惑してしまいフリーズします.
何をしたら良いか分からなくなってしまいその場で固まってしまうのです.
自分の場合、「他人が勝手に」環境を変化させると怒りが湧いてきます.
『ムカッ』ときて、これが少しずつ貯まりいつか爆発する…
そんな事が時々ありました.
しかし、1日のルーティンを固定することができればイライラする事はなくなります.
自分の1日のルーティン
ここからは本題であるルーティンについて、
『就労移行支援を利用していた頃の1日の過ごし方』を書いていきます.
- 6時頃 起床
- 起床後 洗顔 → 歯磨き → 昼食のお弁当作り
- 7時頃 朝食
- 8時過ぎ 事業所へ
- 9時 朝礼
- 〜12時 作業
- 〜13時 昼食
- 〜15時半 作業
- 作業後 事業所内清掃
- 16時 終礼
- 帰宅 → 家事 → 入浴 → 自由時間
- 夕食 → 歯磨き
- 22時前後 就寝
6時頃:起床
起床時間は6時前後. 朝日が昇ると同時に目が覚めます.
夏の場合早く目覚め、冬の場合は遅く目覚める感じです.
スマートフォンを充電しつつ、次のアクションに移ります.
朝食を取るまでスマホには触りません. 時間の余裕がなくなっちゃいます.
起床後:洗顔→歯磨き
洗顔をしたら歯磨きをします. 10分程度です.
これは3ヶ月に1回、定期検診に行っているためです. 歯を大事にしています.
歯磨き後:昼食の弁当作り
歯磨きの後は昼食用弁当を作ります. 20分くらいです.
最初は大変ですが、慣れれば経験数を重ねていけば問題ありません.
ご飯と冷凍食品を数品詰め込む、朝から簡単な作業です.
弁当作った後(7時頃):朝食
起きて約1時間後に朝食を食べます. ほとんど一人で作って食べます.
主に白米中心ですが、時にパンを食べることもあります.
8時頃:出勤
8時を過ぎてから家を出ます.
事業所は歩いて20分程の為、より遅く出ても問題ないのですが
『別に自宅にいても何もないしなぁ…』と考えそそくさと自宅を後にします.
出勤後〜朝礼まで:午前中の作業確認
出勤すると、必ずその日の午前中の作業を確認します.
職員さんは朝礼前に午前中の作業内容を張り出してくれている為です.
これは確認癖を身につけることを目的としています.
「何をするか」事前に分かっていることで身構える事ができます.
作業内容によっては作業着に着替えることもあります.
9時〜:朝礼
9時になると朝礼が始まります. その前にラジオ体操をします.
ラジオ体操はよく考えられているな、と今更ながら思っています.
その後、朝礼です. 午前中どの作業をするかを改めて確認します.
確認後は職員さんのスピーチ → 利用者さんの一言スピーチを行い午前中の作業に入ります.
朝礼後:作業(休憩含む、〜12時)
ここから午前中の作業に入ります. 途中休憩が1回あります.
午前中の作業後:1時間の昼食休憩(12〜13時)
作業が終われば昼食です.
昼食は利用者と共に食べますが「障害者事業所」である以上
未だにパーティションを利用したりアルコール消毒を徹底しています.
昼食後は休息です. 仮眠をとったり、ゲームしたり、利用者と話をしたり…
この時間が通所日の癒やし、でもあります.
昼食休憩後:作業(休憩含む、〜15時半)
休息を取ったなら午後の作業です. 午前中とは別の作業を与えられる事がほとんどです.
作業後:施設内清掃
作業が終わると、事業所内の清掃があります.
外部委託されている所もあると思いますが自分の通っていた事業所では
清掃も作業の一部、と捉えています.
掃除後:終礼
掃除後は終礼です. 職員さんたちが一言ずつ発言して終了. お疲れ様でした!
遅くとも16時には事業所での1日が終わります.
終礼後:帰宅→家事→自由時間
20分程歩いて帰宅したら家事をします.
弁当ケースを洗う、風呂掃除、洗濯物畳み…
入浴までは自由時間です.
入浴
通常は、夕食→入浴の流れですがその逆となっています.
これは母方の生活がそうだった為で、その名残です.
〜夕食:自由時間
お風呂から上がると自由時間です.
Youtubeを利用して勉強、読書、ゲームなど…
夕食→1時間後就寝
夕食を取ると大体1時間後に就寝します.
かなり遅い時間になる為、夕食の量は少なく.
自然と眠くなっていき、寝る前に歯磨き.
22時前後に寝ます.
前もって変化する事を決めておく
以上で1日が終了します.
就労移行支援の利用日はほぼ100%固定されています.
イレギュラーとなるのは、終礼後に別の場所へ外出することだけです.
事前に判明している為、問題ありません.
そのため、環境が変化する事は多くありません.
発達障害とともに生きる人達はこのように
急な用事などは事前に、数日前から予定に組み込んでおくと安心して困惑することなく過ごせます.
因みに、休日の予定も上記のようにして変化を少なくする事でストレスを軽減しています.
お陰で毎日、楽しく過ごしています.
働く今も変わらない
働き始めてからも、これまでと同じような1日を過ごしています.
変わっているのは家を出る時間が早くなり、作業が業務になり、帰宅時間が遅くなりました.
しかし1日の流れは殆ど変わっていません.
優先順位の「選択と集中」をする
大切なのは、優先順位を決めることです. 特に、朝の時間の使い方は重要です.
のんびりと、ゆっくり動いてしまうと次に間に合わなくなります.
そこで下記を試してみてください.
- やっていることをもれなくすべて書き出す
- やるべきことを選ぶ
- やるべきことの順番を決める
- やらないことは『やるべきことが終わったあと』と強く認識する
これを、起床後の自分に置き換えるとこうなります.
- スマートフォンの充電、洗顔、歯磨き、弁当作り、朝食、スマホゲームのログイン
- 洗顔、歯磨き、弁当作り、朝食
- 洗顔 → 歯磨き → 弁当作り → 朝食
- スマホの充電はこのままでは間に合わないので起床後すぐにする
その時、余計な操作はしない
ログインは朝食後でいい
実際、平日はこの通りに動けていると思います.
1番難しいのは、朝食を終えるまでスマホを触らないことでしょうか.
あとは1日1日を大切にして、実行と改善を繰り返すのみです.
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