発達障害の特性を活かす:感覚過敏と環境選択の大切さ

感覚過敏

コロナ禍の時マスクが辛い、辛かった・・・

そんな経験はありませんか?

それは発達障がい(ASD)の特性のひとつ、

感覚過敏のせいかもしれません.

  • 肌に触れる感覚がなんか嫌だ(言葉にできない)
  • 突然の大きな音に大きく反応する
  • 特定の音が嫌い 例:金属同士が擦れる音  など

これらを嫌と感じる環境にいればいるほど、

凶器になってしまいます.

けれども大丈夫.

感覚過敏は武器になります.

些細な音を拾って、自分の、多くの方の味方になっていきましょう.

なお、以下の文章はコロナ禍中に執筆したものです.

どこに行ってもマスクをつけた人だらけ

この日は自分のルーティーンである図書館へ外出.

自分の住んでいる自治体ではWeb上で書籍を予約できることもあり

頻繁に図書館を利用しています.

出るときはマスクを忘れずに.

しかしながら、

自分は発達障がいの数ある症状のひとつ、感覚過敏が強く、

マスクを常にすることが困難です.

持っているのはいざ、というときのため.

お守りみたいなものです.

当然通院の際は病院に入る前から出るまでマスクを着用するので、

とっっってもしんどいのですが…(泣)

すでに日本では「マスクの着用は個人の判断に任せます」となっています.

厚生労働省HPより https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html

しかしながら街へ出ると、

マスクを付けて歩く人のなんと多いやら…

そして図書館の館内も、マスクをつけた人ばかり…

マスクをしていない人を見つけるのが大変です.

当然仲間探しをする暇はありません.

確かに、マスクの着用は緩和されました.

しかし日本人特有の同調圧力なのでしょうか.

外している人は自分の体感では1割、かなぁ…と感じます.

追記:今では…

コロナウイルス感染症が5類に引き下げられてからは、

多くの人がマスクを外すようになりました.

それでも着用する人が多いのが現状です.

自分はマスクを持たずに生活できるようになったのが嬉しい限りです.

意思表示は「かわいく」

障害者、といえばヘルプマーク.

自宅の近所にもヘルプマークを着けている方がいます.

このようなマークがマスクを付けられない人向けにもあります.

キャラクターがマスクを持っているものです.
チョーコクン マスクと検索すると出てきます)

公共施設(図書館など)にはお知らせのポスターもあり、

障害福祉課では発達障がいの方向けに配布をしています.

自分は缶バッジを愛用していて、

常にヘルプマークと共にかばんにつけています.

けど今まで1度も同じものをつけている人を見たことがない.

それだけ生涯を持つ人は少数派なんだなぁ…と思いながら過ごす日々です.

少数派「だからこそ」苦しいことがある

以前、まだマスクの着用が義務だった頃の話をします.

冬の寒い頃、

いつも通りネックウォーマーをマスク代わりとして外出.

目的は某大手古本屋さん.

自分は読書が趣味で、久しぶりに覗いてみることにしました.

しかし店舗の出入り口でとある張り紙を発見…

下記はイメージです.

「マスクを着用して入店してください」

「着けられていない方は入店をお断りします」

え…?せっかく来たのに、入れないじゃん…(悲)

「ネックウォーマーをマスク代わりに」していた自分は

無理だこれ、と思いあえなく退散.

「近くのお店でマスク買えばいいじゃん」というご意見もあると思います.

ごもっともです.

しかし自分は布マスクを愛用しています.

というか布マスク以外はNGなのです.

布マスク以外だと肌に触れる感覚がどうしても嫌なのです.

そういう悲しい出来事があって以来、布マスクを常に持ち歩いています…

追記:今では…

以前は「マスク着用されていない方は入店不可」というお店もありましたが、

今は全く見かけません.

それでも感染拡大防止の観点から病院やクリニック、

高齢者施設・障がい者施設などではマスク着用が必須となっています.

同調圧力が強い我が国では、

マスクを付けた人が絶滅危惧種になることはないでしょう…

それでも過敏さは自分の味方

それでも感覚過敏は自分の味方です.

繊細な音が心地いいのです.

最も心が落ち着く瞬間、があるとすれば

自分は迷わず「自然が奏でる音」といいます.

  • 風の音
  • さざなみの音
  • 野鳥の鳴き声
  • ピアノの演奏 など

これらは感覚過敏のおかげで心地よく聞こえているのだと思います.

普通の人が心地よく聞こえているのなら

より心地よく聞こえている、はずです.

当然、発達障がいは一人ひとり症状が異なります.

自分は心地よく聞こえていても、

中には嫌いな音、だという人もいると思います.

個性があってこその人間、だと自分は思います.


ここまでがコロナ禍の際に執筆したものになります.

環境選択は極めて大事

いかがだったでしょうか

感覚過敏は凶器にも武器にもなり得るー

その鍵は環境選択を間違えないことです.

自分にとって嫌な音と過ごしていくことはストレス増大でしかありません.

それを防ぐために自分の心地いい音を見つけ出して、それらに囲まれるような生活をするー

そうすれば自ずとストレスは減少していき、1日1日がより楽しくなっていくでしょう.

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