障害者のための就職支援ガイド:就労移行支援の流れと体験

就労移行支援

そんな人達のための居場所がある

自分は2023年1月〜2024年7月まで就労移行支援を利用し、

一般企業へ障害者雇用で就職しました.

就労移行支援とは、

簡単に言うと障がい者のための職業訓練校、です.

この記事では利用開始までに自身がどんなことをしたのか書いていきます.

簡単な説明

まず、就労移行支援とは.

公共の福祉サービスです.

申請を行い、許可されれば誰にでも利用できます.

ただし、以下の条件があります.

・一般就労等を希望している
・知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ
 適性に合った職場への就労等が見込まれる障害者
・65歳未満の者

厚生労働省より

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/shingikai01/pdf/5-2i.pdf

簡単に言うと、こうなります

  • 障がい者である
  • 働きたい気持ちがある
  • 64歳以下

この中でも「働きたい気持ちがある」は特に重要です

使い始めたら

利用が開始になると以下のような順序をたどります.

  1. 就労移行支援事業所で軽作業などを通じて自分の適性を探りましょう
  2. ハローワークなどで自分にあった職を探しましょう
  3. 企業などで実習を重ね、環境などが合うか確かめましょう
  4. 履歴書作成、面接練習をしていざ本番!
  5. 合格したら就職、不合格でもまたやり直せばOK

事業所には職員が多く配置されており、

その方々と一緒に就職に向けて活動していくことになります.

自分自身で他の利用者の方を見ていると各ステップは約半年(6ヶ月)を要します.

すべてを通じて利用期間は通常2年(24ヶ月)です.

当然人により期間のズレはあり、2年を超えて利用される方もいます.

実際に自分が利用した事業所では数名の方が2年以上いたこともありました.

通常、期限となる2年で就職が難しい場合は「就労継続支援」という

別の障害者支援施設に移るようになります.

ただし今回の話からはずれるため、割愛します.

また過去に就労移行支援を利用して就職したけど、

辞めてしまってまた事業所の利用を再開始したという方もいらっしゃいます.

全員ゴールは同じ

就労移行支援の最終目標は一般就労です.

そこには障害者雇用も含まれています.

ハローワークを通じて職探し、というのは多くの方が経験することでしょう.

就労移行支援も同じようにハローワーク等を通して

職種の斡旋、面接、就職の流れをくんでいます.

一般雇用と違うのはサポートが手厚いところ、でしょうか.

一人で就職活動するのは骨が折れます.

極めて大変なのは容易に想像がつくでしょう.

しかし事業所では一から十まで、と言っていいほど職員の方々が

ありとあらゆるところを見てくれています.

どんなサポートを受けられるの?

先程、「サポートが手厚い」と書きました.

ここで、どういうサポートが受けられるか一部を取り上げます.

  • 履歴書作成、面接練習を手伝ってくれる
  • 企業への実習の際、職員の方々が様子を見に来られる
  • 事業所内で困ったことがあればすぐに対応してもらえる
  • 普段困っている事を相談する事ができる

事業所内では始業から終業まですぐそばに職員の方々がいらっしゃるため

作業や日常の生活で困ったことがあればすぐに対応してもらえます.

更に障がい者目線を深く理解しているため、

自分の得意・不得意を更に奥深く知ることができます.

これが一人だと…厳しいのは明らかでしょう.

このサポートがある点は極めて大きいです.

どういうことをするの?

ここではどういう作業をするのか書いていきます.

作業は軽作業から事業所の外での作業など多岐にわたります.

下記は自分が通っていた就労移行支援事業所の作業の一部です.

写真を載せたいのですが特定されるため文章での紹介とします、ご了承ください

  • 企業から依頼された製品の組み立て・納品
  • パソコンの作業 Word, Excel
  • 部品の組み立て・分解 レゴブロック、ボールペンなど
  • 事業所外作業 公園などのトイレ清掃
  • 事業所内の清掃

事業所には当然、

他に利用されている方もいらっしゃるため複数人で行う作業もあります.

もちろん、一人で行うこともあります.

また、事業所ごとで作業内容は異なります.

言葉だけじゃわからないし…

実際に見てみないとわからないことが多くあります.

就労移行支援事業所のホームページがあれば閲覧することができますが

パッと見てでは全てを理解できないのは容易に想像できるでしょう.

その際は事業所に見学を申し込むと良いでしょう.

電話やメールなど、様々な手段で予約することが可能です.

見学のときには職員の方々が「丁寧に」様々なことを教えてくれます.

約1時間で支援内容や実際の作業の様子を見る事ができます.

事業所によっては体験をさせてもらえます.

体験期間は約1週間です.

これは事業所によって異なるので、確認するとよいでしょう

また事業所によっては利用開始までの時間を、

再度体験として利用する事ができます.

体験期間を通してどういう事ができるのか、

実際に経験することで見学のときにすることのできなかった事が把握できます.

そして体験期間中はできる限り体調を第一に考え、毎日通いましょう.

できる限り多くの経験をすることが大切です.

「ここがいい!」と決まったのなら

利用を開始したい際は、

事業所に利用したい旨を伝えてください.

その時、メールでの対応が良いです.

理由として、これから必要なもの・取るべき手続きなど多くの情報が提供されるからです.

電話が得意であるならその限りではありませんが、

それが苦手であるならメールで情報を可視化するのが良いでしょう.

以降は事業所の方々と連絡を取りつつ、下記の手続きを踏みます.

  1. 相談員の決定
    専門の方がいらっしゃいます.
    ほとんどの場合、利用したい事業所が法人などであれば
    その法人内に別のサービスが有ります
  2. 役所の障害福祉課の方・相談員の方と面談
    約1時間、家族・普段の様子を聞かれます.
    聞かれる内容はほぼ同じでした.
    それぞれ、役所・事業所などに出向く必要があります
  3. 「個別支援計画」の作成
    相談員の方が作成してくださいます.
    就労移行支援での支援内容が記されています.
    利用開始前、相談員の方との面談にて内容の説明があります
  4. 3.を役所に提出(相談員の方が行います)
  5. 許可が降りたら利用開始!
    『障害福祉サービス受給者証』が役所から届きます

意外と時間がかかるため、のんびりやっていきましょう.

自身は2〜3ヶ月要しました.

相談員の決定はすぐですが、

面談・個別支援計画の作成には日程調整などで予想外に時間がかかります.

「障害福祉サービス受給者証」は申請から約1ヶ月で届きます.

個別支援計画に記されている利用開始日前に届く事もあれば

数週間経って届く場合もあります. 届いたなら、

利用開始時に「必ず」受給者証のコピーを事業所の職員さんに取ってもらいましょう.

その時に障害者手帳のコピーも取ってもらいましょう

自身で用意する必要はありません

分からないことはコメントにて

以上、ざっくりと就労移行支援について説明しました.

わからないことがあれば遠慮なくコメントをお願いします.

分かる範囲でお答えいたします.

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